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なんでもブログ~現場の備忘録とか思ったこととか~

舞台『桃山ビート・トライブ〜再び、傾かん』を通して思ったこと。

こんばんは、かるびです。

立て続けの更新ですが、お許しください。

 

さて、前回のブログにも書いたようにこの作品はいち舞台でありながら、私にとっては正式に宇宙Six担になる原因となった忘れられない作品にもなりました。

 

まず、一番衝撃的だったのは、この舞台を観た後は決まって疲労感に襲われていたことでした。もちろん胸の内は満足感でいっぱいだったのですが、それと同じぐらい疲労感に襲われていました。私は普段からかなり舞台作品(といってもジャニーズが出ているものが基本ですが…)を観に行くタイプの人間だと思います。上半期の半券も数十枚はゆうに超えています。でもそんな中、こんな気持ちになったのはとても久しぶりでした。そのとき、ここ最近の自分はかなり惰性で劇場に通っていたんだなと思いました。でもこの作品は違いました。もちろん出演者も大好きだけどそれ以上に満足感がすごかった。私はただ椅子に座って観劇しているだけなのに、公演後の自分も舞台に立っていたかのような疲労感は心地良さすら感じました。

 

本当は各演者さんについて細かく書きたいのですが、あまりにも量が多すぎるので、超個人的な小平太ちゃん備忘録を残しておこうと思います。私は初演の時は劇場には行けていないので、目黒くんが演じた小平太はYouTubeにあがっていたダイジェストでしか見ていないのですが、今回原くんが演じた小平太とは同じ小平太でありながら私の中では受け取り方が全く違いました。まず、原くんが演じた小平太は全編を通して常に猫背気味だったことが気になりました。目黒くんの演じていた小平太はそのようには感じなかったからです。猫背だったのは常に自信がなかったからからなのかなあと思いました。原くんも各媒体でよく口にしていましたが、藤次郎やちほ、阿国というポテンシャルの塊のような人たちの中で、あくまで小平太は一番普通の人間だったと思います。なんとなく、気弱というか自信のなさがあの姿勢にも現れていたのかなあと思います。そして、小平太は何よりも認められることに飢えていたように思います。評価されたり、必要とされることで愛されている確信を得ていたのかなあと思います。だから、藤次郎に一座に誘われた時も、クライマックスのシーンで船で逃げて来た後、また藤次郎たちと一緒に行動するか?となる時も、口では「おれはいいよ」「一人でやってくれよ」と言いつつも、共に行動することを打診されると心底嬉しそうな顔をして「しょうがないなあ」と言っていたように感じたり、ちほ一座を飛び出して阿国一座に出戻った後、家康様の前で演奏することをちほに報告するシーンでは「うらやましいだろ?(すごいだろ?だったかも…)」とちほに語りかけるも「全然羨ましいと思わない」と言い放たれてしまい、その時の「なんで?」と返す小平太は心からちほの言っていることがわからないといった顔をしていたように感じました。必要とされる/評価されることが自分を認めてくれていることだと感じているであろう小平太が顕著に現れていたシーンだと思います。

 

また、目黒くんの演じていた小平太との大きな違いは阿国との関係性だと思います。これも初演を生で観ていない以上、YouTubeのダイジェストという少ししかない情報からの判断になってしまうのですが、再度阿国一座に戻っている期間において、目黒くんが演じていた小平太と阿国は、阿国が小平太本人と言うよりは小平太の笛を必要としているように感じ、小平太→阿国は憧れの念がすごいように感じたのですが、原くん演じる小平太との関係は笛よりも小平太自身、極端な話、阿国は小平太に対し若干の恋愛感情を持っているような、そして小平太→阿国へは結果的に藤次郎と揉めたタイミングではありましたが、自分自信を必要としてくれたことに強い思いを抱いているように感じました。

 

と、随分と堅い話になってしまいましたが、私がこの劇中で最も好きな小平太は、やはり演奏しているシーンです。ちほ一座での、仲間たちと笑顔で目を合わせて笛を吹く姿が本当に大好きでした。また、笛を構える仕草、笛を口元に持っていき笛の上で指を滑らすところは私に画力があれば書き起こしたかったシーンNo.1です笑。

 

普通の人に一番近い存在であろう小平太はでもきっとこの座組に必ず必要な人間だったんだと思います。笛という楽器面でももちろん、小平太の人間性も。私はたぶんその存在を宇宙Six内での原嘉孝という存在に重ねてしまっていたところがあったと思います。最近ファンになった自分のような人間が多くを語るのもおこがましいですが、原くんという人は本当に繊細な人なんだと思います。彼自身や彼の周りからも言われているように、とってもナイーブで気にしいで誰よりも傷付きやすいんだろうなあと。桃山再演千秋楽のカテコで「自分は現実主義だからまたこのメンバー全員が揃うのは難しいと思う。だからこそ今という瞬間を大事にしたい」と発した原くんの性格は、小平太がただ自分の思うままに舞うだけでなく「もっと先のことも考えよう」と言ったことに通ずるなと思いました。また、これは小平太とは通じないかもしれませんが、大胆な発言をよくする原くんはたぶんその言葉の裏で自分のことを守っているんだろうなと思っています。そうすることで自分自身を奮い立たせているような。いろんな不安をストイック過ぎる行動で拭っている彼にどうにか気持ちを伝えたくてファンレターを書きました。演技のこと。歌のこと。踊りのこと。好きな気持ちをいっぱいに書いた手紙を読んで少しでも安心してくれたらなあと思って書きました。どちらかと言えばすぐにでも「自分なんて」と言ってしまいそうな彼だけどそんなことは絶対にないから。必要だという気持ちを込めました。我ながら何をそんなに焦ってるんだ?って感じですが、たぶん心配性すぎるんですよね。きっとほんとはもっと強いことはわかってるんですけど(^^;;

 

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なんだか最後は話がかなりズレてしまいましたが、とにもかくにもこの作品に出会えて本当に良かったです!まずは、舞台に立ってくださった演者さん、そしてそれを支えてくださったスタッフさん、ありがとうございました!皆さんのおかげで私たちは幸せな時間を過ごすことができました。そして、公演期間お会いしたりSNSでお話してくださったファンの皆さん。あたたかいみなさんと、そんなみなさんが応援している宇宙Sixが大好きです。そして原嘉孝さん。あなたという人に出会えて良かった!私は今めっちゃ幸せです!長いようで短かった公演期間ですが、最後まで無事に終えることができて本当に良かった。いつまでもこの作品が大好きです。お疲れ様でした。またどこかで!